静岡県掛川市の温浴施設、静岡市のIT企業を譲渡先に選定
旅館支援サービスを展開するリバティー(静岡市)は4月、静岡県掛川市が民間譲渡を目指してきた温浴施設「大東温泉シートピア」を譲り受ける見通しだ。日帰り温浴施設を同月中に再開し、海岸に近い立地を生かしてキャンプやウインドサーフィン、スタンドアップパドルボード(SUP)が楽しめる複合型アウトドア施設に改装する。
大東温泉シートピアは、事業費約20億円をかけて1998年にできた公営の温浴施設。掛川市は運営に累計13億円を投じてきたが、近年の入館者はピーク時のおよそ半分の約16万人まで落ち込んでいた。28年8月まで日帰り温泉事業を継続することを前提に、同市は1月から2月に建物や土地の無償譲渡先を公募していた。
リバティーは小規模宿泊施設向けの集客支援や財務管理システムを展開するIT企業。旅館や温浴施設の再生事業に注力していて、大滝温泉天城荘(河津町)とその周辺施設、リバティーリゾート久能山(静岡市)に続く4つ目の運営施設となる。
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