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ソニー、4月に社名変更へ 「RE:SONY」まとめ読み

NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞

ソニーが4月1日付で社名を変えます。「ソニー株式会社」から「ソニーグループ株式会社」になります。新たに発足するソニーグループは、グループ本社機能に特化した会社と位置づけ、祖業であるエレクトロニクス事業を担うソニーエレクトロニクスが同日付で「ソニー株式会社」の商号を継承します。社名変更は1958年に東京通信工業からソニーに社名を変えて以来となります。

「世界のすべての人が読んでも同じ音で読める」。1955年に「SONY」のブランドが制定されましたが、共同創業者の盛田昭夫氏はネーミングに込めた思いを後にこう語りました。全世界で商品を売るブランドを確立するため、共同創業者の井深大氏と簡単で覚えやすく、どこの国でも同じように発音できる名称のアイデアを出し合い、練り上げました。

SONYの由来はラテン語の「sonus(日本語で音の意)」と当時流行していた「sonny boy」の「sonny(坊や)」という2つの言葉から生まれました。ただ、日本人は「ソンニー」と読む可能性があり、「損」を連想することを懸念した盛田氏が「n」を1つ取って「sony」にしました。ネアカを自負していた盛田氏らしく、「小さくても、はつらつとしたやんちゃ坊主」という意味を込めたと言われています。

ブランドと同じソニーに社名を変えようとしたとき、周囲は反対しました。1946年に東京通信工業を設立し、10年以上かけてようやく認知度が高まっていたためです。カタカナやローマ字の社名は当時では珍しく、メインバンクだった三井銀行も社名変更に反対しました。「ソニー電子工業」や「ソニー電気」という案も出ましたが、「我々が世界で伸びるため、断固、ソニー株式会社でいくべきだ」と徹底抗戦したのが盛田氏でした。

世の中にないものをつくりあげいくのがソニーであり、「電子」や「電気」にとらわれるものではない、というのが盛田氏の考えでした。それから63年。ソニーは盛田氏が予見したように、祖業のエレクトロニクスをはじめ、音楽、映画、金融、ゲーム、そして足元ではアニメ分野の世界展開にも事業領域を広げています。

盛田氏はSONYのブランドにとてもこだわりがありました。「最も大きなデシジョンを下したときはどんなときか、とよく聞かれます。私は、これだけは間違いをしなかったと、自信を持って、言い切れるものが1つだけあります。それは、初めてトランジスタラジオを米国に売りに行ったときにOEM(相手先ブランドによる生産)であれば、多量に売れるにもかかわらず、SONYというブランドを通そうという決心をした時です」。盛田氏は後年、こう語りました。目先の利益にとらわれず、将来の世界での飛躍を見据えた決断でした。

現在、ソニーを率いる吉田憲一郎会長兼社長は、長期目線の経営を重視し、時代の変化にあわせてSONYのさらなる進化を狙っています。社名変更の舞台裏や新たな成長戦略に迫る日経産業新聞の連載企画「RE:SONY」をまとめました。

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ソニーが「第2の創業」に再挑戦する。2021年4月、「ソニーグループ」に社名を変える。かつて出井伸之元社長は「リ・ジェネレーション」を掲げ、IT(情報技術)革命の時代で飛躍を目指したが、ソニーは変化に対応しきれずに長い低迷のトンネルに入った。経営の混乱を脱した今、混沌とする世界で勝ち残るため、「RE:SONY」に走り出した。進化の先に何を見据えるのか。現場を追う。

◆◇◆◇◆

ソニーがCBS・ソニーレコードを設立し、音楽事業に参入して半世紀以上がたった。今やグループの収益の大黒柱に育ち、「テクノロジーに裏打ちされたクリエイティブエンタテインメントカンパニー」の実現に向けたけん引役となった。ただ、コロナ禍で音楽のライブ活動が制限され、ネット配信サービスの台頭で事業モデルは変化への対応を迫られる。「RE:SONY」の第2部は新たに奏でられ始めた旋律を追った。

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