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食卓を「脱さら」洗い物なし 食品各社、巣ごもり対応

NIKKEI BUSINESS DAILY 日経産業新聞
キッコーマン食品が2月1日に発売した「香味ねぎだれふっくらチキン」

キッコーマン食品や日本水産など食品各社が料理の時短ニーズに応える商品を進化させている。電子レンジで皿を使わずに調理できる商品が増えているのが特徴だ。新型コロナウイルスの影響で在宅勤務が増え、食事の用意が必要な回数が増えている実情をとらえた。日本水産が春夏新商品としての売り上げ目標を2020年比で2割増に設定するなど、各社が「巣ごもり需要」を狙う。

キッコーマン食品は袋から出さずにパウチごと電子レンジで加熱できる商品を開発。総菜の「うちのごはん」シリーズで1日に販売を始めた。「香味ねぎだれふっくらチキン」など主菜として利用できる2種類をそろえた。

パウチ内で蒸気が対流し、調味液が全体に行き渡って肉を短時間で効率よく加熱する仕組み。パウチが一定以上膨らむと、蒸気口からゆっくりと蒸気が逃げていく構造だ。

ターゲット層の女性を対象に肉料理を作る際の不満を調査したところ「調理器具に焦げや油がこびりつく」「火加減が難しい」といった声が上がった。電子レンジに対応したパウチを採用し、皿に取り出すことなく袋のままの状態で調理が完結するようにした。

単身世帯や共働き世帯の増加に加え、新型コロナの影響で自宅で料理する機会が増えて時短化、省力化のニーズが高まっている。キッコーマンが20年7月に実施した調査によると、3月以降に自宅で料理をする頻度が増えた人は71.5%にのぼった。家庭内の料理が増える傾向は今後も続くと見込む。

テーブルマークも袋のまま電子レンジで加熱できる商品を発売する。具材が付いた冷凍麺の「お皿がいらないシリーズ」から「ぶっかけ牛肉うどん」を発売する。濃いめに味付けした牛バラ肉とネギをトッピングしたうどんをトレーに入れた。食べ終わった後の「皿洗いが面倒」という声に応えた。

日本水産は家での食事頻度が増えて献立に悩んでいる家庭のために、手軽に1品食卓に加えられる切り干し大根やがんもの煮物などの総菜を販売する。テレワーク中に手軽に調理したい需要に応えて、赤飯おにぎりや焼きおにぎりを発売。家事や育児、仕事に忙しい30~40代の女性をメインターゲットに、おにぎりのバリエーションを増やす。

同社の浜田晋吾取締役は新型コロナ禍で「消費者の購買心理は慎重だが、新たな生活に順応しつつある」とする。既存商品のリニューアル品も21品発売して、既存客の維持と新たな顧客の獲得を図る。手軽に食べられる商品で需要を取り込み、20年春夏新商品の目標と比べて2割増の65億円の売り上げを目指す。

(企業報道部 赤堀弘樹、結城立浩)

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