キリン、果汁発酵のレモンサワー

キリンビールは3月16日に香料を使わないレモンサワー「発酵レモンサワー」を発売する。レモン果汁を発酵することで、さまざまな香りの成分がひき引き立ち、レモン果汁由来の濃厚さやまろやかさを楽しめる。価格は定番のレモンサワーよりも1割高めに設定した。2021年に300 万ケース(250ミリリットル24本換算)の販売を目指す。

25日に開いた缶チューハイの事業方針説明会で、キリンの山形光晴常務執行役員は「付加価値の高いRTD(割らずにそのまま飲めるアルコール飲料)の商品群を増やしたい」と強調した。コンビニでの店頭想定価格は350ミリリットル缶で158円(税抜き)、500ミリリットル缶で218円(同)。
キリンビールは20年に19年比12%増の約7152万ケースを販売した。「氷結」「キリン・ザ・ストロング」や「本搾り」が19年の販売を超えた。21年は「発酵レモンサワー」のほか、20年秋に投入した「麹レモンサワー」の販売増も見込んでおり、全体で5%増の約7500万ケースの販売を目指す。
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