東芝系、中国で水力発電設備を受注 20年度3件目

東芝子会社の東芝エネルギーシステムズは24日、グループ会社が中国企業から水力発電設備を受注したと発表した。中国で水力発電設備を相次いで受注しており、2020年度で3件目、計200億円規模になるという。中国は60年までに二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする目標を掲げており、拡大する再生可能エネルギーの需要を取り込む。
今回発表したのは湖北省の発電所向けの水車などの受注で、4月から順次納入し、23年5月に運転を開始する予定。受注額は数十億円。このほか浙江省の発電所向けで、夜間などに水を高所にくみ上げて電力需要の高まる昼間などに発電する「揚水発電方式」の設備を納める約140億円規模の案件などを受注している。(矢尾隆行)