イオンリテール、初売り開始 「密」防止へ年内に前倒し

イオンリテールは25日、一部店舗で2021年の初売りを始めた。新型コロナウイルスの感染拡大を踏まえ、例年は元日から実施していた福袋の販売やセールを年内に前倒しした。来店客が混雑を避けながら買い物できるようにする。
26日には本州・四国のスーパー「イオン」や「イオンスタイル」などの約400店で順次始める。新しい生活様式にあった商品をそろえる。例えば在宅勤務の広がりを見据え「USBポート付きカウチソファ」を税抜き5万円で販売する。
先行して25日に始めたイオン東久留米店(東京都東久留米市)では、福袋などの売り場を設けた。同店の進亨店長は「例年より前倒しすることで、少しでもゆとりを持って買い物を楽しんで欲しい」と語った。
福袋を買いに来た東久留米市に住む24歳の女性は「混雑する正月より平日にゆっくり選べていい」と話した。
新型コロナの影響で21年の初売り商戦は様変わりしそうだ。スーパー各社はコロナ下で繁忙が続いたため休業するところも多い。大手食品スーパーのサミットは正月三が日を33年ぶりに休業する。一方、イオンは「生活を支えるライフライン」として正月三が日も原則営業を続ける。
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