LIXIL、国内外で窓製品刷新、海外は売上高倍増

LIXILは23日、2022年3月期に国内外の窓のシリーズを刷新すると発表した。国内は断熱性が高い商品を続々と展開し、26年3月期までに同社の高断熱窓の新築戸建向け出荷比率100%をめざす。アジアでも22年3月期に新シリーズを立ち上げ、23年3月期までにアジアでの窓や玄関ドアなどの売上高を21年3月期の倍増をねらう。日本国内の住宅着工が減少傾向にある中で主力製品の1つの窓のてこ入れを図る。
22年3月期に国内では全ての窓シリーズを一新する。21年5月から発売する国内最高水準の断熱性能のアルミ窓「サーモスA」を皮切りに、夏から樹脂の窓、秋から樹脂とアルミのハイブリッドの窓を刷新していく。樹脂窓はアルミよりも断熱性が高い。20年3月期に74%だった経済産業省の一定水準をクリアした同社の高断熱窓の新築戸建向け出荷比率を26年3月期までに100%に高める。
窓や玄関ドア、インテリア建材の海外展開はタイやインドなどのアジア市場のみで行っており、アジア市場で22年3月期に窓の新シリーズを立ち上げる。21年3月期で4500万ドル見込みのアジア市場全体での窓や玄関ドア、インテリア建材の売上高を23年3月期に2倍の9000万ドルに高める計画だ。
23日のオンライン発表会で吉田聡執行役専務は今後日本の窓や玄関ドアの市場が縮小していくとし、「アジア市場は非常に潤沢で成長性がある」と話した。LIXILの20年3月期の売り上げをみると、窓や玄関ドアなどのハウジングテクノロジー事業の売上比率は3割程度を占め、うちほぼすべてが国内。日本で培ってきた技術力を基盤に現地の特性やニーズを反映した商品を展開していく。
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