三菱重工、セメント工場のCO2回収 北米で事業化調査
三菱重工業は22日、カナダのセメント会社などとセメント工場向けの二酸化炭素(CO2)の回収・貯留(CCS)の事業化調査を始めると発表した。北米のセメント業界で工場のCO2を回収するのは初めてという。世界的に脱炭素の機運が高まるなか、早期の実用化を目指す。
事業化調査はカナダのリーハイセメント社、国際CCS学術センターと手掛ける。工場から出るCO2の90~95%を回収し、排ガス中の微粒子も除く。
三菱重工傘下の三菱重工エンジニアリング(横浜市)のCO2回収技術をいかす。三菱重工エンジは世界各地の石炭火力やバイオマスの発電所、化学工場などにCO2回収装置13基に納めた実績を持つ。排ガスからCO2を回収する装置の世界シェアは7割強という。
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