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日本コカ・コーラ、麦茶の新ブランド 健康志向に活路

パッケージにはのれんをモチーフにしたデザインをあしらった

日本コカ・コーラは22日、麦茶の新ブランド「やかんの麦茶from一」を4月26日からスーパーやコンビニエンスストア、ネット通販で販売すると発表した。新型コロナウイルスの流行で清涼飲料市場は落ち込んでいるが、麦茶市場は健康志向を背景に今後も拡大が予想されている。新ブランドで拡大する需要を取り込む考えだ。

「砂焙煎(ばいせん)」と「熱風焙煎」という2種類の焙煎方法を使い、甘さと香ばしさを引き出した。セ氏90度以上の高温で一気に煮出す製法も独自に開発し、やかんで煮出した麦茶のような味わいと香りを実現したという。価格は600ミリリットルと650ミリリットルが税別140円で2リットルの大容量ボトルが同331円。

パッケージにはのれんをモチーフにしたデザインをあしらった。手作りで作られたようなイメージを強調し、他社との違いを打ち出す。日本コカの竹井仁美・麦茶ブランド担当マネジャーによれば「麦茶市場は拡大しているが、自分に合った味覚やパッケージデザインを選びたい消費者は多い。他社商品に比べて、シンプルな素材と製法にこだわった」という。

同社で麦茶の新ブランドは1993年に発売した「茶流彩彩(さりゅうさいさい) 麦茶」以来となる。茶流彩彩は、やかんの麦茶の発売に伴って販売を終える予定。

富士経済によれば容器入り麦茶飲料市場の10~19年の平均成長率は年16%。20年はコロナ禍で落ち込んだが、21年には再拡大し1480億円に達すると予測している。

特に20~30代の若い世代に好まれ、日本コカの調査では無糖茶のカテゴリーの飲用量のうち20~30代では麦茶が37%を占める。緑茶(27%)を抜いて最も多い。

40代以上は緑茶が39%で麦茶28%となっており、若い世代ほど麦茶を愛飲する傾向にある。

かつて麦茶は夏の商品という印象が強かったが、最近は秋冬の購入も多い。直近の5年平均成長率を比較すると春夏期(5~9月)が9%増で秋冬期(1~4月と10~12月)は13%増と、通年化が進んでいる。

竹井氏は「日々の健康的な食生活を意識する人も増えている。カフェインゼロの麦茶のニーズはますます高まっていく」と話している。

ただし麦茶は伊藤園の「健康ミネラル麦茶」が圧倒的なシェアを持ち、サントリー食品インターナショナルの「GREEN DA・KA・RA やさしい麦茶」など競合も多い。コロナ禍で自宅で麦茶を作る人も増え、濃縮缶なども人気だ。

飲料総研(東京・新宿)によれば20年の清涼飲料の出荷数量は17億7850万ケースで前年を7%下回った。21年も2%増の18億1700万ケースにとどまる見通し。市場全体の大きな成長が見込みにくいなかで、今後も激しい競争が続きそうだ。

(逸見純也)

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