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武田開発のコロナ薬、国内治験開始 患者の血から抗体

武田薬品工業など世界12社が血液製剤の開発に関わっている

武田薬品工業などが開発を進める新型コロナウイルス感染症治療薬の最終段階の臨床試験(治験)が23日までに日本で始まった。回復した患者の血液から「抗体」を取り出してつくる血液製剤で、免疫力を高める効果が期待される。治験は世界規模で進めており、一部の治験結果は2021年3月末までに出る見通しだ。

国立国際医療研究センター(東京・新宿)が藤田医科大学とともに治験を始めたことを同日発表した。米国立アレルギー感染症研究所(NIAID)が主導する国際共同治験の一環で、海外では10月に始まっている。日米を含む18カ国で500人程度が参加する計画で、日本では10人の患者が対象になる。

血液製剤の開発には武田や米CSLベーリングなど世界12社が関わっている。武田は19年に買収したアイルランド製薬大手シャイアーの技術を活用した。人間がウイルスに感染すると、免疫機能でウイルスを排除する抗体が体内につくられる。武田などは回復した患者の血漿(けっしょう)から抗体を抽出し、精製した薬をほかの患者に投与することで免疫力を高められるとみている。

国内で新型コロナ治療薬として承認されたものは抗ウイルス薬「レムデシビル」、抗炎症薬「デキサメタゾン」の2薬のみ。いずれもほかの疾患向けの薬を転用したものだ。武田などの血液製剤は今冬の実用化は見込めないが、コロナをターゲットとして一から開発した治療薬として、その効果が注目されている。

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