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20年のエチレン生産7.7%減 足元は車向け回復

石化協は21日にオンライン会見を開催した

石油化学工業協会(東京・中央)は21日、化学製品の基礎原料であるエチレンの2020年1~12月の生産量が前年同期比7.7%減の約592万トンだったと発表した。600万トン割れは1993年以来27年ぶり。コロナ禍で自動車など工業分野の需要や個人消費が低迷したことが響いた。一方、足元では前年並みの水準には至っていないものの、自動車向けなどで需要の回復がみられる。

エチレンの20年12月の生産設備稼働率は94.2%だった。好不況の目安となる90%を7カ月連続で上回った。同月のエチレン生産量は前年同月比8.3%減の51万7800トンだった。

石化協と塩ビ工業・環境協会がまとめた20年12月の主要5樹脂の生産・国内出荷(数量ベース)はポリプロピレン(PP)のみが前年同月から増加した。PPは自動車向け部材を含む射出成型分野やマスクなどを含む繊維分野で需要が増加した。PP以外の4樹脂は前年同月比でマイナス。生産活動が持ち直す一方で新型コロナの感染が再拡大し、個人消費が足踏みした影響を受けた。

20年12月の輸出は、中国を中心とした生産回復や需給の引き締まりもあり、低密度ポリエチレン(PE)や高密度PEなど3樹脂が前年同月比でプラスだった。在庫水準は低密度PE、高密度PE、ポリスチレン、PPともほぼ適正となっている。

石化協の和賀昌之会長(三菱ケミカル社長)は21年の石油化学業界の展望について「新型コロナの収束状況などに依存するが、20年より景気が悪化するとは見ていない。エチレン生産設備は90%を超える稼働率が期待できる」と語った。

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