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日本マクドナルドHD社長に日色氏 課題は再成長策

日本マクドナルドホールディングス(HD)は19日、社長兼最高経営責任者(CEO)に日本マクドナルドの日色保社長(55)が3月26日に昇格する人事を発表した。サラ・カサノバ社長兼CEO(55)は会長に就く。カサノバ氏は鶏肉偽装問題で苦境に陥った同社を立て直した。新型コロナウイルスで消費行動が変わるなか、日色氏の下で成長拡大を目指す。

「店舗への投資などを通じてマックの顧客体験を変革してきた」。同日、オンラインで開いた会見でカサノバ氏はやりきった思いをにじませた。

カサノバ氏はHD社長に就いた14年から多難な船出だった。仕入れ先が使用期限切れの鶏肉を使っていた問題で客離れが深刻化。15年12月期の最終損益が349億円もの赤字に陥った。創業以来の最大の危機に直面し、米本社も日本事業を見放そうとしていた。

窮地のカサノバ氏は店舗を回り、反転の芽を探し続けた。こうした中で既存店の大量改装を柱とした再建策を打ち出して集客力を回復。17年12月期に最終損益で240億円の黒字に回復した。

しかし、社内での後継育成はうまくいかなかった。外部から日色氏を探し19年に事業会社の社長に就け、自身も2年間の伴走を決めた。

これまではカサノバ氏の路線を進めるだけで好業績を達成できた。20年12月期に営業最高益だったのも、カサノバ氏が宅配やアプリで来店前に注文できるシステムの導入を進めてきたからだ。

ただ、コロナ下で競合の外食もマクドナルドと同様のサービスの導入を急いでおり「今後はマクドナルドの優位性は失われてくる」(外食関係者)。既存店売上高の伸びも頭打ちに近づいており「最高益更新の継続はハードルが高い」(証券会社)との指摘がある。

カサノバ氏は会見で日色氏が「リーダーとしてけん引し、次の成長のステージに入った」と強調した。マクドナルドは21年で50周年の節目を迎える。外食の巨人が成長を続けるためには、今後も新たな一手を打ち続けられるかにかかっている。

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