日本製鉄、鹿島の高炉を再稼働 自動車向け需要回復で

日本製鉄は19日、東日本製鉄所鹿島地区(茨城県鹿嶋市)の高炉1基を同日午前に再稼働したと発表した。新型コロナウイルスが感染拡大した2020年4月以降、一時休止していた。今回の再稼働で、国内高炉14基のうち12基が稼働中となった。自動車向けを中心に鋼材需要が回復していることに対応する。
稼働を再開したのは鹿島地区の「第1高炉」。これにより、現在休止しているのは瀬戸内製鉄所呉地区(広島県呉市)と関西製鉄所和歌山地区(和歌山市)にある高炉、それぞれ1基、合計2基のみとなった。これらの高炉の再稼働時期は未定だ。
日本製鉄は20年11月に東日本製鉄所君津地区(千葉県君津市)と室蘭製鉄所(北海道室蘭市)でそれぞれ高炉1基を再稼働させている。