森ビル、虎ノ門の再開発で高級ホテル「アマン」と提携

森ビルは18日、2023年に3棟の超高層タワーを完成させる虎ノ門・麻布台(東京・港)の再開発で高級ホテル「アマン」との提携を発表した。高さ約330メートルで日本一となるタワーの最上部にホテル水準のサービスを受けられる住宅を入れるほか、別のタワーの低層部にアマンの姉妹ブランドとなる日本初進出の高級ホテル「ジャヌ」を開業する。新型コロナウイルス禍の収束後の訪日外国人客や宿泊需要を見据え再開発を進める。
最も高いタワーの54~64階の最上部に全91戸の住宅「アマンレジデンス東京」が入る。「ホテルブランデッドレジデンス」と呼ばれるホテルのブランドを冠した住宅で、居住者はホテル水準のサービスを受けられるという。そのサービス内容や分譲か賃貸かなどの詳細については開示していない。居住者専用の1400平方メートルのスパも備える。
別のタワーの1~13階の低層部にホテル「ジャヌ東京」が入る。総面積は約2万1000平方メートル。客室数は約120室で、標準的な客室面積は約60平方メートル。国内最大規模となる約3500平方メートルのスパや6つのレストラン、カフェ、バーなども備える。
森ビルの辻慎吾社長は「国際都市間競争を勝ち抜くためには都市の磁力を高めることが不可欠。これまで東京にはなかったような世界トップレベルの住環境とホテルを創出し、都市の磁力の向上に貢献していく」とコメントしている。