ユーグレナ、JR四国バスにバイオ燃料を販売

ユーグレナは18日、ジェイアール四国バス(高松市)にバイオディーゼル燃料の販売を始めたと発表した。JR四国バスが高知県で運行する路線バス2台分の燃料を販売する。同社が四国地方の企業にバイオ燃料を販売するのは初めて。ユーグレナはバイオ燃料製造の商用プラントを2025年にも稼働させる予定。商用プラントの稼働に先駆けて、バイオ燃料の販路を開拓する。
バイオ燃料はミドリムシと使用済み食用油から作る。ミドリムシは成長時の光合成で二酸化炭素(CO2)を吸収するため、燃料使用時のCO2排出量を減らせる。ただし、現在は製造コストが高く、一般的な石油由来のディーゼル燃料と混合して使用する。JR四国バスが運行する「大栃線」の路線バスで使用する。
ユーグレナは、京急電鉄グループの川崎鶴見臨港バス(川崎市)や西武バス(埼玉県所沢市)などの路線バス向けにもバイオ燃料を販売している。現在、ユーグレナはバイオ燃料を実証プラントで生産しており、25年に商用プラントの稼働を目指している。本格的な生産の前に、バイオ燃料の販売先を増やしていく考えだ。