PayPay、3月に大規模ポイント還元 百貨店も対象に

キャッシュレス決済のPayPay(ペイペイ)は16日、ポイント還元を柱とした大規模なキャンペーン「超ペイペイ祭」を3月1日から28日に実施すると発表した。オンラインを含む全店舗を対象にしたポイント還元に加え、全国27社の百貨店で購入額の5~20%が1万円分まで還元される取り組みもする。
対象店や上限額が異なる複数のキャンペーンを同時に展開する。ヤフーの有料会員「ヤフープレミアム」や、ソフトバンク、ワイモバイルのスマートフォン契約者は還元率が上乗せされる仕組みだ。ペイペイは過去に「100億円還元」など大型販促を行ってきたが、今回の還元総額は明らかにしていない。
全店対象のキャンペーンでは原則、決済金額の20%、1000円分を上限に、ポイント還元を受けられる。外食、家電量販などの小売店や、食品宅配サービス、雑貨販売といったオンラインサービスなど、個別の事業者ごとの追加還元も展開する。
百貨店を対象にしたキャンペーンは初めてする。そごう・西武や阪急阪神百貨店などでペイペイで支払うと、1回5000円、期間中1万円を上限にポイントが得られる。ヤフーショッピング、ペイペイモールなど、ヤフー傘下のECモールを対象にしたキャンペーンも同時期にする予定だ。
ペイペイはソフトバンクグループやヤフーが出資する。数あるキャッシュレス決済の中でも特に存在感を高めており、21年1月に利用者数が3500万人に達した。決済可能な加盟店数は20年末で286万カ所と前年比54%増。10~12月の決済回数は5億714万回と前年同期比で77%増えた。