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神鋼、高炉のCO2排出2割減 還元鉄技術を応用

高炉に還元鉄を多く投入することで、炭素燃料の使用量を抑えた(実際の還元鉄)

神戸製鋼所は16日、製鉄工程の基幹設備である高炉からの二酸化炭素(CO2)排出量を2割削減できる技術の実証実験に成功したと発表した。酸素を除去した還元鉄も原料として投入することで、CO2の排出につながる石炭由来の原料などの使用量を抑えた。今後は低炭素を前面に打ち出した鋼材の生産・販売も視野に技術の向上を図る。

加古川製鉄所(兵庫県加古川市)の「第3高炉」で2020年10月から約1カ月間実証実験を実施した。天然ガスで鉄鉱石から酸素を取り除いて作った還元鉄の塊を高炉内に多く投入。天然ガスで還元した鉄の使用量を増やすことで、製鉄工程で主流の石炭を蒸し焼きにしたコークスなどの使用量を削減。「溶銑」と呼ぶ溶けた鉄1トンあたり従来の518キログラムから415キログラムに減らせる結果を確認した。

ただ、通常はコークスの使用量を大きく減らすと、高炉内の状態が不安定になる。神戸製鋼所は米国の子会社が持つ還元鉄を活用する技術のほか、人工知能(AI)を活用した高炉の操業により、設備不調のリスクを抑えることができたという。CO2排出量の少ない低炭素の鋼材に引き合いが見込まれれば、加古川製鉄所で新技術を導入した鋼材を生産販売することも検討する。

柴田耕一朗副社長は16日の電話会見で「需要があれば1年以内に生産することも可能だ」と強調。神戸製鋼所は生産工程のCO2排出量を30年度に18年度比で110万トン削減する目標を掲げる。永良哉取締役は「顧客の関心が一定に達すれば目標を見直すことはある」と再検討の可能性を示唆した。

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