ヴィアHD、私的整理へ コロナで財務悪化受け
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居酒屋チェーン中堅のヴィア・ホールディングスは15日、2020年12月に私的整理の一種である事業再生ADR(裁判以外の紛争解決)の利用を第三者機関の事業再生実務家協会に申請し、受理されたと発表した。新型コロナウイルスの影響で居酒屋の不振が続き、財務基盤が悪化していた。新型コロナ禍で外食の上場企業がADRを申請するのは初めてとみられる。
2020年12月10日に申請し、同日付で受理された。借入金の返済猶予を金融機関に求め、4月までに事業再生計画の決議を目指す。
同社は緊急事態宣言などによる外出自粛で業績が低迷。20年12月時点で26億円の債務超過に陥った。同社はこれまでも約50人の早期希望退職を募集したほか、全店の1割強にあたる約50店を閉鎖するなど収益力の改善に取り組んでいる。だが、新型コロナの長期化によって、ADRで透明性の高い事業再生計画を策定する必要があると判断した。

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