ユーグレナ、バイオジェット燃料完成 21年中に販売

ユーグレナは15日、同社が実証実験を進めてきたミドリムシ由来のバイオジェット燃料が完成したと発表した。これまで車や船舶などにバイオディーゼル燃料を供給してきたが、2021年内にもバイオジェット燃料を供給する。ユーグレナは25年にバイオ燃料の商用プラントを稼働する予定で、稼働前に原料調達から燃料供給までの供給網をつくりたい考えだ。
ユーグレナは、米シェブロンの関連会社などと共同でバイオ燃料を開発した。国際認証機関であるASTMインターナショナルの認証を受けた技術を使用してきたが、ジェット燃料として完成したのは今回が初めて。燃料自体の認証も取得している。21年中に航空運送事業者に販売する予定だ。
ユーグレナは新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の実証事業を通じ、インドネシアで藻の大量培養を進める。足元では横浜市の実証プラントでバイオ燃料製造しているが、25年には2000倍の生産能力をもつ商用プラントを建設する予定だ。原料調達から燃料販売先までの供給網の構築を急ぐ。
※掲載される投稿は投稿者個人の見解であり、日本経済新聞社の見解ではありません。
この投稿は現在非表示に設定されています
(更新)