蓄電池、脱中国の攻防 安保握る戦略物資に
第4の革命・カーボンゼロ 大電化時代(2)
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波ひとつ立たない湖の岸辺に塩の結晶がきらめく。中国西部、青海省ゴルムド市郊外のチャルハン湖。数億年前に海底だったこの場所は、モンゴル語で「塩の世界」という名前の通り、湖水に多くの塩分と金属が含まれる。その1つが蓄電池に欠かせない銀白色のレアメタル、リチウムだ。
周囲には抽出するための塩井(えんせい)が作られ、塩水を吸い上げる特殊船が浮かぶ。こうした塩湖が点在する青海省は2010年ごろからリチウム産...
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