ENEOS、原油精製の基幹装置1基を廃止へ

ENEOSホールディングスは14日、根岸製油所(横浜市)に2基ある原油精製の基幹装置「常圧蒸留装置」のうち、1基を2022年10月をめどに廃止すると発表した。グループ全体の原油処理能力の6.4%にあたる。同社は国内の石油需要が減少するなか、生産・供給体制の再構築を進めており、今回の廃止もその一環だ。
廃止する常圧蒸留装置の処理能力は日量12万バレルで、根岸製油所の4割を占める。廃止後の処理能力は日量15万バレルとなる。根岸製油所は重油をガソリンなど付加価値の高い燃料に分解する能力が他の製油所に比べて相対的に低かったという。