三菱電機、冷蔵庫の新製品 AIで冷却を個別制御
三菱電機は13日、AI(人工知能)を活用して全室の冷却を個別に制御する冷蔵庫「MXD」シリーズ2機種を2月1日に発売すると発表した。冷蔵庫から得たデータを分析することで、各部屋の冷却のタイミングを最適化して省エネ性能を上げた。自社のスマートフォンアプリと連携する機能も加えて利便性も高める。

今回発売する冷蔵庫は「MXD57G」と「MXD50G」の2製品。各部屋ごとに扉の開閉や庫内の温度データをAIが分析し、生活スタイルに合わせて冷却のタイミングを自動で制御する。AI機能を使わない場合に比べて消費電力を10%ほど抑えられるという。
各部屋ごとの冷却を個別に制御することでユーザーの利便性も高まる。例えば、冷凍室の使用状況を分析し各家庭の生活スタイルに合わせた冷却にすることで、食品への霜が発生しにくいようにした。冷却を始めて4週間後の食品に付く霜の量が約27%抑制できるという。製氷室でもユーザーが氷を使うタイミングを予測して製氷する。
三菱電機が提供する家庭用機器向けのスマホアプリ「MyMU(マイエムユー)」との接続にも対応する。食品の保存したい期間などに応じた保存方法や料理のレシピを紹介する。庫内の運転状況も確認できる。
価格はオープンだが、市場想定価格は「MXD57G」と「MXD50G」のそれぞれ税別で42万円程度と38万円程度を見込んでいる。(菅野気宇)
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