楽天系、がん新療法医薬品でメディパル子会社と提携
楽天グループの楽天メディカルジャパン(東京・世田谷)は12日、「光免疫療法」と呼ぶ新たながん治療で使う薬剤の流通について、医薬品卸大手メディパルホールディングス傘下の流通会社、SPLine(エスピーライン、東京・中央)と代理店契約を結んだと発表した。SPLineは1日に販売を開始した光免疫療法に使う薬剤の流通体制の構築を支援する。
光免疫療法は手術、放射線、抗がん剤、がん免疫薬に続く「第5の治療法」として注目されている。がんの表面のたんぱく質にくっつく性質をもつ薬剤「セツキシマブ サロタロカンナトリウム」(製品名はアキャルックス)を使用。レーザー光を当て、化学反応を起こすことで、がん細胞をピンポイントで破壊する仕組みだ。SPLineはアキャルックスを品質を保って流通する体制の構築を担い、1日に販売を始めた。
楽天メディカルジャパンは12日、光免疫療法で使用するレーザー装置の販売で、医療機器販売の栗原医療器械店(群馬県太田市)と代理店契約を結んだと発表した。楽天メディカルジャパンは2020年に光免疫療法について厚生労働省から製造販売の承認を得ていた。
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