日経グループ、サイバーリスク自動診断のサービス
日本経済新聞社グループのIT(情報技術)事業会社、日経統合システム(東京・江東)は16日、人工知能(AI)でサイバーリスクを自動で診断できるサービスの販売を始めると発表した。従来は専門のスタッフが手動で診断するサービスを提供していたが、AIを活用することで診断を効率化する。
日経統合システムはセキュリティー関連スタートアップのエーアイセキュリティラボ(東京・江東)と代理店契約を結び、自動診断サービス「AeyeScan」の販売を12月中に始める。AIが企業のホームページ内を巡回し、ログインIDの漏洩などのセキュリティー上のリスクを検出する仕組み。巡回の際に画面の状況を撮影し記録に残す。診断対象とするホームページはURLを提示するだけで済むなど簡潔にできる。
日経統合システムは3月にエーアイセキュリティラボと業務提携していた。導入企業が自社の開発環境で自動診断サービスを使用できるようにすることで、従来、外部に委託していた診断業務の内製化を支援する。エーアイセキュリティラボは2019年4月に創業。大手システム会社で経験を積んだ専門家がおり、セキュリティーサービスの開発などを手掛ける。
関連企業・業界
業界: