20年の国内音楽市場2727億円、デジタル増も全体は9%減
日本レコード協会(東京・港)は10日、2020年の国内のCDなど音楽ソフトと音楽配信の売上高が前年比9%減の2727億円だったと発表した。ストリーミングなどデジタル音楽配信が11%増え、全体の3割を占めた。市場全体では2年連続で減少した。

2020年の日本レコード協会に加盟する売り上げ実績を集計した。ダウンロードやストリーミング配信を含むデジタル音楽配信の売上高は前年比11%増の783億円だった。特にストリーミング配信の売上高が27%増の589億円と伸長し、音楽配信の75%を占めた。ダウンロードは179億円で前年から2割減った。
CDなど音楽ソフトの売上高は前年比16%減の1944億円だった。19年は2割程度だったデジタル比率は3割程度に増えた。
世界ではストリーミングの売上高が全体の5割を超える。日本は海外に比べCDの売上高の落ち込みが緩やか。ストリーミングサービスの利用者が増えており、今後デジタル比率は高まりそうだ。