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米ペイパル、決済新興を買収 白井さゆりさんらとThink!

日経電子版「Think!」は、各界のエキスパートが注目ニュースにひとこと解説を投稿する機能です。9月3~10日のニュースでは、慶応義塾大学教授の白井さゆりさんが「米ペイパル、新興買収」を解説しました。このほか「自民党総裁選」「Amazon、日本で再生エネ」といったテーマの記事に投稿が寄せられました。振り返ってみましょう(投稿の引用部分はエキスパートの原文のまま。紹介している記事の情報は9月10日時点のものです)。

「米ペイパル、新興買収」をThink!

米決済ペイパル、後払い新興のペイディを買収 3000億円(9月8日)
米決済大手のペイパルは日本のペイディを3000億円で買収する
米決済大手ペイパル・ホールディングスは7日、日本で後払いサービスを手がけるペイディ(東京・港)を買収すると発表した。
慶應義塾大学総合政策学部教授 白井さゆりさん

白井さゆりさんの投稿】 ペイパルはペイディを現金で買収をする。後払い方式は運用業者にとってリスクが伴う。資金力がある大手テック企業が買収をしてサービスを多様化しさらに巨大化していく。消費者にとって低コストで便利になる一方で、見えにくいところで市場の支配力が進んでいくかもしれない。最近では大手テック企業の資金が潤沢なため銀行などから資金調達をする必要がないので、中央銀行が金融緩和をしても企業の反応が鈍く金融緩和の効果が減退しているとの見方も出ている。

「自民党総裁選」関連ニュースをThink!

自民党総裁選、派閥一任に反対 若手グループが提言案(9月7日)
若手に自主投票の動きが広がれば総裁選の勝敗に影響を与える
自民党総裁選を巡る党内の動きが活発になってきた。当選回数が少ない若手議員のグループが近く、投票先を派閥単位で決めないよう求める提言案をまとめる。

早稲田大学社会科学部教授 中林美恵子さん

【中林美恵子さんの投稿】 組織改革を議論することは、大変素晴らしいことだ。しかし党内選挙そのものについては、多くの国民が投票権を持っていない。党員票も重みが限られる。総選挙が目前なので、世論調査結果が国民の票の行方を代替して議論される。総選挙では一票があっても他に選びたい政党がないという声が多い日本で、党内選挙の派閥競争があたかも政党間競争に見立てられ、競争力ある複数政党を育てる以前で興味は尽きそうになる。国民の投票権は、世論調査で代用され続けるのだろうか。一方、国民の投票権を直接に巻き込み過ぎないのが日本政治の良さだという評もあり、興味深い。

「Amazon、日本で再生エネ」をThink!

Amazon、三菱商事と再生エネ網 国内に太陽光450カ所(9月7日【イブニングスクープ】)
米アマゾン・ドット・コムは三菱商事と組み、450カ所以上の太陽光発電所網を国内でつくる。三菱商事が開発を主導し、大量の電力を必要とするデータセンターなどに10年間にわたり供給する。
京都大学大学院経済学研究科教授 諸富徹さん

【諸富徹さんの投稿】 今後の再エネ拡大の切り札になると期待されるのがコーポレートPPAだ。これは、企業(アマゾン)が発電事業者(ウエストHD)と長期電力購入契約を結び、安定的に再エネを調達する仕組みだ。発電事業者は長期顧客を確保したうえで発電設備に投資できるメリットがある。従来、再エネ固定価格買取制度(FIT)を使って電力会社に再エネを販売するのが主流だったが、FIT価格が低下して魅力が減った今、コーポレートPPAによる長期相対契約の魅力が高まる。電力小売事業者たる三菱商事の役割も大きい。変動電源たる太陽光発電の発電量を天候予測も加えて予測しながら、RE100を目指すアマゾンの要求量を満たす重要な役割を担うはずだ。

「新型コロナ、行動制限緩和」関連ニュースをThink!

行動制限、今秋にも緩和 接種済み条件に酒類提供検討(9月8日)
マスク姿で通勤する人たち(4月)
政府は新型コロナウイルス対策の行動制限について、ワクチンを接種済みであることなどを条件に段階的に緩和する基本方針案をまとめた。
東京大学大学院経済学研究科教授 小島武仁さん

【小島武仁さんの投稿】 論点を整理してみます。(1)制限緩和はワクチン接種のインセンティブになりえます。が、例えばお金を配ったりする他の手段も似た効果があり、さらに他人への感染といった「負の外部性」を起こさないのでこちらの方と比べても行動制限緩和を使うべきかは慎重に考えるべきと思います。(2)ワクチンによって他人への感染を防ぐという効果が十分あれば、行動制限緩和はもっともな方策です。ただ最近はこの効果が思ったほどではないというエビデンスも出つつあるようなのでこの点にはよっぽど留意が必要と思います。

「東京オリパラ閉幕」関連ニュースをThink!

勝敗超えた感動、五輪・パラのあり方示す 大会閉幕(9月6日
東京五輪・パラリンピックが幕を閉じた。新型コロナウイルス禍で期待された経済効果は限られ、商業主義を歩んだ大会のあり方に一石を投じた。
チームボックス代表取締役/元早稲田大学ラグビー部監督 中竹竜二さん

中竹竜二さんの投稿】 開会式&閉会式に関していえば、さまざまな理由や背景があったにせよ、国内だけでなく、海外メディアからの評価は、圧倒的にパラリンピックの方が高かった。新しい時代を一歩先取りしたメッセージが巧みに盛り込まれていた。ステージのパフォーマンスにおいても、個性はバラバラだったが、全体としてのつながりや一体感が醸成され、ダイバーシティ&インクルージョンを体現していた。今後、パラリンピックが先に開始されたら、また違った大会になっていくだろう。何れにせよ、4年のブームで終わらないようにしたい。


Think!
平日のニュースに投稿がつく「Think!」。これまでの投稿のまとめ読みと、エキスパートのみなさんのご紹介は次のページから。

【投稿まとめ読み】
https://r.nikkei.com/topics/topic_expert_EVP00000
【エキスパート一覧】
https://www.nikkei.com/think-all-experts

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