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三菱電機、赤外線センサーの画素と画角を改善

画素数や画角を改善した

三菱電機は10日、赤外線センサー「MelDIR(メルダー)」の新製品を7月1日に発売すると発表した。従来製品に比べて画素数や画角を改善したのが特徴だ。より高い精度で人や物を識別したり、行動を把握したりできる。防犯用途やスマートビルでの利用、新型コロナウイルス対策で需要が高まる体温測定などの用途を見込む。今後さらに製品を拡充し、5年間の累計で数十億円の売上高を目指す。

画素数を従来の1.9倍にあたる80×60画素に増やし、画角は1.8倍の78×53度に広げた。画素やデータ処理の回路を最適化し、従来製品とサイズを変えずに性能を高めた。マスクや眼鏡を着けた状態でも、特定の部位の体表面温度をより正確に測れるという。画角の向上で、天井などに設置した際に検知できる床面積を2~4倍広げた。

三菱電機が宇宙航空研究開発機構(JAXA)から受注し、設計・製造した陸域観測技術衛星「だいち2号」に搭載した技術を基に開発した。セ氏0.1度単位で温度を分析できる。サンプルの税別価格は9600円で、数万円以上が多い赤外線カメラより導入しやすい。三菱電機によれば「この価格で同じ性能を持つ製品はほかにない」という。

赤外線センサーは可視光で検知できない状況でも、物体が発する赤外線を識別に使える。夜間などの暗い場所や逆光などの影響を受ける場所、煙などで光が散乱する場所でも人や物の動きを把握できる。見守り用途では人がベッド上から立ち上がるなどの動作や姿勢を検知する。

2019年11月に従来製品を発売した後は防犯や見守りのほか、部屋にいる人数に合わせた空調の制御など幅広い分野で採用が進む。自社のルームエアコンにも搭載し、室内の人の体感温度を検知して家具などを避けながら風を送る。累計で数億円の売上高がある。新型コロナによる新たな需要の後押しもあり、新製品の投入で拡販を狙う。

利用には温度測定用のソフトウエアと、センサーを組み込んだハードウエアの開発が必要になる。使い方の提案書や評価キット、設計に必要な情報を提供し、短期間での開発を支援する。用途にもよるが、顧客からは「開発期間を数カ月~半年ほど短縮できそうだ」との評価を得ているという。今後は顧客の反応を見ながら、性能や価格帯の異なる製品を加える計画だ。

(井原敏宏)

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