4月の入社式、9割超が対面開催を計画 ディスコ調査
大手就職情報会社のディスコ(東京・文京)が実施した2021年4月の入社式に関する調査で、入社式を予定する企業の9割超が対面での開催を計画していることがわかった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、採用はオンラインによる選考が進んでいるものの、入社の節目では顔を合わせることを重視する企業が多いようだ。

入社式の開催予定の有無について聞いたところ、「行う」は84%、「行わない」は4%、「未定」は12%だった。形式は「リアル・会場型のみ」が76%、「リアルとオンラインの併用」は17%と合わせて93%が対面で実施すると答えた。一方「オンラインのみ」は7%だった。
会社の規模別でみると、「リアル・会場型のみ」は従業員1000人以上は62%だったのに対し、299人以下は88%となった。企業の規模が小さいほど対面での割合が高い傾向が見られた。ディスコは「コロナにより内定者懇親会などができず、社員や同期とのつながりも薄くなっている。企業はできる限り会って親睦を深めてもらいたいと考えているようだ」と分析する。
新入社員研修の開催形式についても尋ねた。「リアル・会場型中心」は51%、「リアルとオンライン半々」は25%、「オンライン中心」は12%だった。入社式に比べるとオンラインを活用する比率が高く、大手企業では半数近くがオンラインの活用を予定していた。調査は1月27日~2月5日に実施し、1174社から回答を得た。

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