ペット関連市場、新型コロナで需要拡大 20年度は3%増
矢野経済研究所(東京・中野)によると、2020年度のペット関連市場規模は19年度比3.4%増の1兆6242億円となる見込みだ。新型コロナウイルスの感染拡大で外出自粛が続く中、ペットと過ごす時間が増え関連商品の需要が拡大した。健康志向のペットフードなど付加価値の高い商品の需要も高まっている。

19年度のペット関連市場規模は、前年度比1.7%増の1兆5,705億円と推計した。ペット用品各社が付加価値の高い商品を投入したことに加えて、新型コロナの感染拡大による外出自粛の影響でペットシーツや猫砂など消耗品の在庫を確保したいという需要が高まった。
20年度は新型コロナの影響がさらに拡大し、飼い主がペットと過ごす時間が増えている。ペット用のブラシやタオルなどケア用品のほか、おやつや消臭剤などの売れ行きが好調だという。市場規模は前年度比3.4%増の1兆6242億円になる見通しだ。
矢野経済研究所はペット関連商品の需要は今後も継続するとみている。旅行や外食への支出が減少したことで、良質なペットフードを与えたいという需要も高まっているためだ。21年度の市場規模は前年度比1.9%増の1兆6543億円、22年度も前年度比2%増の1兆6873億円になると予測した。
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