介護5社、共同で求人サイト　コロナ影響の失業者向け

学研ホールディングス（HD）傘下のメディカル・ケア・サービス（MCS、さいたま市）やセントケア・ホールディングなど介護事業5社は9日、共同で求人サイトを開設したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた失業者・離職者を積極的に採用する。他業種から介護業界へ転職する際の行政の支援制度などもまとめ、未経験でも働きやすいよう支援する。

ソラスト、ヒューマンライフケア（東京・新宿）、アズパートナーズ（東京・千代田）も参加する。サイト運営はMCSが担う。5社の企業概要や勤務地をまとめて確認できる。またオンライン説明会を合同で開催したり、他業種から転職する際の厚生労働省による支援制度や資格取得支援制度などもまとめたりする。

介護企業によると飲食業界などコロナ禍で打撃を受けた企業から人材の引き受けの相談などが増えている。「1社だけでは勤務地や業務内容などの関係で引き受けきれないことがあった」（MCS担当者）といい、5社共同で求人サイトの開設を決めた。介護業界では慢性的に人手不足が続いており、未経験者でも転職しやすい環境を整備して人材確保につなげる。