ユーグレナ、日清オイリオの消防車にミドリムシ燃料

ユーグレナは9日、日清オイリオグループが所有する消防車に、ユーグレナが生産するミドリムシ由来のバイオディーゼル燃料を販売すると発表した。ユーグレナが消防車にバイオ燃料を供給するのは初めて。全国に約2万台ある消防車はディーゼルを使用しているものが多く、バイオ燃料の販売先の一つとして売り込む。
ユーグレナがバイオ燃料を供給するのは、日清オイリオの横浜磯子事業場内にある技術開発センターの消防車1台。同施設で発生する使用済み食用油とミドリムシ由来の油脂を原料に、ユーグレナのバイオ燃料製造の実証プラントで製造する。
ユーグレナはすでに自動車や船舶を運営する企業など20社以上にバイオ燃料を販売している。2025年にも、年間25万キロリットルのバイオ燃料を製造できる商用プラントを稼働させる予定だ。商用プラントの稼働に先駆けて販売網を拡大させ、収益源の確保を進める。