富士通、米スタートアップと「手ぶら決済」で協業
富士通は8日、レジ無し店舗技術などを手掛けるスタートアップ、米ブイコグニション・テクノロジーズの「Zippin(ジッピン)」と協業すると発表した。2021年3月までにジッピンのサービスを日本市場向けに再販する。21年9月までには富士通の生体認証技術を組み合わせるなどして、小売店舗向けに「手ぶら決済」サービスなどを提供する。
富士通はジッピンの総代理店として、人工知能(AI)を活用したレジ無し店舗技術を日本市場で売り込む。ジッピンは、店舗に設置したカメラや重量センサーを使い、商品や客の動きを正確に捉える。誰がどの商品をカゴに入れたかを自動で判別できるため、商品をレジに通す必要がなくなる。導入した店舗は省人化や在庫管理の効率化などが期待できる。
今後は、富士通が手掛ける手のひら静脈技術を活用するなどして、財布やスマートフォンによる支払いが不要な「手ぶら決済」を可能にする。非接触や省人化などが期待できるサービスとして、狭小スペースの小売店舗を中心に提供先を広げる。(水口二季)