ショッピファイ 日本の流通額増加率が最高
11月末のセール
電子商取引(EC)システムのショッピファイ(カナダ)は11月末に行ったセール期間の流通額が世界で51億ドル(約5340億円)と、前年同期比で76%増えたと発表した。巣ごもり需要の高まりに加え、自社ECの販促を強化する事業者が増えた。日本の増加率は約4・5倍で、主要国で伸び率が最も高かった。
同社は11月27日~30日に「ブラックフライデー・サイバーマンデー」のセールを実施した。世界で前年比50%増の4400万人が、同社のシステムを利用する事業者から商品を購入した。国別の平均購入金額は日本が1万1090円と最も高かった。
ショッピファイ・ジャパンのマーク・ワング代表は記者説明会で、個人や企業が自社サイトで商品を売る「D2C(ダイレクト・ツー・コンシューマー)」について、「日本市場はまだまだ伸びしろが大きい」と強調した。
ショッピファイは8日、欧米、アジアの消費者を対象にした調査結果を公表した。新型コロナウイルスの影響が広がる中、「実店舗の買い物に不安を感じる」と答えた人の割合は日本で34%と、調査した10カ国で最も低かった。個人経営や地域のビジネスを「応援したい」という回答も、日本が最も低かった。