富士フイルム、見えた「国内医療機器最大手」への道
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富士フイルムホールディングスが「国内最大の医療機器メーカー」になろうとしている。新型コロナウイルスの影響で事務機器やカメラの販売は落ち込む中でも大型買収を繰り返してきた医療関連事業が業績をけん引し、2021年3月期の純利益は過去最高に近い水準を見込む。危機に立ち向かう富士フイルムの強さを探った。
日本の技術者が進捗を管理
ここはデンマークの首都コペンハーゲン郊外のヒルロッド市。バイオ医薬品の開発・製造受託(CDMO)を手掛ける富士フイルム子会社の工...
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