JR6社、年末年始の利用68%減 コロナ影響で帰省自粛
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JRグループ6社は6日、年末年始(2020年12月25日~21年1月5日)の新幹線や在来線特急の利用者が前年同期比68%減の約488万人だったと発表した。新型コロナウイルスの感染再拡大による帰省や旅行の自粛が影響した。前年度を下回ったのは11年ぶり。比較可能な1991年度以降、過去最低だった。
ピークは下りが12月26日、上りは1月3日だがいずれも前年までの混雑はなかった。20年のゴールデンウイークは前年同期比95%減、お盆は同76%減とコロナ禍で繁忙期の利用低迷が続く。
東海道新幹線の利用者数は前年同期比68%のマイナスで、約152万人だった。山形新幹線は大雪の影響で運休が発生し同75%減った。
例年は初詣客でにぎわう神社や仏閣付近の駅でも21年1月1~3日の利用が低迷した。JR東日本によると、川崎大師(川崎市)に近い川崎駅では前年同期比の降車人数は41%減。夜通しの参拝を取りやめた明治神宮(東京・渋谷)近くの原宿駅と代々木駅では同62%のマイナスだった。
他の鉄道も需要が落ち込んでおり、東京メトロの年末年始(20年12月31日~1月3日)の定期外輸送は前年同期比52%減の約297万人だった。東武鉄道も同期間の利用者は前年同期比約45%減った。