武田、米社から希少疾患薬の権利取得 最大900億円で

武田薬品工業は4日、米バイオ製薬のオービッド・セラピューティクスから希少なてんかんの発作を減らす薬の候補について世界市場における開発・販売権を取得すると発表した。武田側は契約一時金に加え、開発や発売などの状況に応じて最大計8億5600万ドル(約900億円)を支払う。重点分野として掲げる神経精神疾患や希少疾患で新薬候補の充実につなげる。
てんかんの一種である「ドラベ症候群」や「レノックス・ガストー症候群」などの発作を減らす薬の候補について権利取得する。武田は4~6月に最終段階の臨床試験(治験)に着手して2023年度の承認取得を目指す。発売後はオービッド社に販売額に応じて最大20%のロイヤルティーも支払う。
新薬候補は以前に武田が見いだした化合物で、17年にオービッド社と共同開発・販売契約を結んでいた。すでに中期段階の治験が終わっており、発作の頻度減少が確認されたとしている。
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