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2020年のテックM&Aトップ10 首位は米エヌビディア

CBINSIGHTS
2020年はIT(情報技術)関連のM&A(合併・買収)が相次いだ。企業価値評価で首位だったのは米エヌビディアによるソフトバンクグループ傘下の半導体設計の英アームの買収だった。新型コロナウイルス禍でクラウドやコンピューティングサービスが注目されたほか、遠隔医療が急成長した。CBインサイツがM&Aの上位10件をまとめた。
日本経済新聞社は、スタートアップ企業やそれに投資するベンチャーキャピタルなどの動向を調査・分析する米CBインサイツ(ニューヨーク)と業務提携しています。同社の発行するスタートアップ企業やテクノロジーに関するリポートを日本語に翻訳し、日経電子版に週2回掲載しています。

世界規模の問題が続いているにもかかわらず、20年にはテック業界ではM&Aが途絶えず、10~12月期の件数は2000件以上と四半期ベースで過去最高を記録した。

厳しい経済情勢に直面して他社との統合を探った企業もあれば、様々な消費者や企業のトレンドの加速で急成長を遂げ、企業価値が上がって魅力的な買収対象になった企業もあった。

バリュエーション(企業価値)に基づく20年のM&A上位10件を図に示した。

主なポイント

・20年最大のM&Aは米半導体大手エヌビディアによるソフトバンクグループ(SBG)傘下の英半導体設計大手アームの買収(400億ドル)だった。SBGは16年にアームを320億ドルで買収していた。エヌビディアは今回の買収により、人工知能(AI)コンピューティングの最先端に立とうとしている。

・2位は米通信大手TモバイルUSによる同スプリントの買収(265億ドル)だった。3位は米小売り最大手ウォルマートによる傘下の印ネット通販大手フリップカートへの追加出資(249億ドル)だった。

・20年のテックM&A上位10件のトレンドはコンピューティングとクラウドだった。エヌビディアによるアームの買収、米半導体大手アナログ・デバイセズによる同業の米マキシム・インテグレーテッド・プロダクツの買収、米投資会社コーク・エクイティによる業界特化型クラウド製品を手掛ける米インフォアの買収がこれに含まれる。

・その他の案件は新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)で関心が高まったトレンドを浮き彫りにした。米遠隔医療サービス大手のテラドック・ヘルスが同業リボンゴ・ヘルスの買収を3カ月足らずで完了したのは、遠隔医療の急成長を示している。英オンライン賭博大手、フラッター・エンターテインメントが米ファンデュエルを買収したのは、スポーツ対戦がままならないなか、オンライン上で架空のスポーツチームをつくって相手チームと対戦する「ファンタジースポーツ」に懸けたといえる。

・トップM&Aの多くは既存出資の拡充だった。例えば、コーク・エクイティはインフォアに追加出資した。インフォアは既にコークを投資家であり、自社サービスの顧客でもあるとみなしている。フラッターはファンデュエルへの出資比率を58%から95%に引き上げた。そして、ウォルマートはフリップカートに複数回出資している。インドのネット通販のライバルを打ち負かそうとしているからだ。

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