日本ユニシス系、会議活性化アプリ 指名して発言を促進
日本ユニシスの子会社でコンサルティングを手掛けるケンブリッジ・テクノロジー・パートナーズ(東京・港)は企業の会議を活性化するアプリケーションの提供を始めた。アプリが発言していない参加者を指名するなど、司会がやりにくさを感じる役割を担う。新型コロナウイルスの影響でオンライン会議が広がるなか、発言者の偏りをなくして会議を活性化する。

アプリの名称は「Ecrit(エクリ)」。書記がそれぞれの参加者の発言内容を書き込み記事録を作成していく。これを基にアプリが会議で発言していない人を指名して「まだ発言がないみたいです」と指摘したり、話が長すぎる人には「一言で要約すると何ですか」と質問したりする。司会が言い出しづらい指示や提案をアプリが代わりに果たし、会議を活性化し生産性を高めるという。
あらかじめ設定した終了時間が迫ると「終わりそうですか」「まとめに入らなくていいですか」と問いかけ、会議が長引くのを防ぐ。アプリに入力した発言は、書記が趣旨に応じて「決定事項」や「今後取り組むこと」などに分類できる。会議の終了時に発言が整理された状態の議事録を共有できるようにして、参加者が内容を振り返りやすくした。
システム開発の方正(東京・新宿)と共同開発した。今後は中国での展開も見込んでいる。月20回まで無料で利用できる。20回を超えて利用できるプランは税別で月額5万円から。