グーグルマップに鉄道の現在位置 オープンデータ活用
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交通機関や情報通信技術(ICT)企業などでつくるNPOの公共交通オープンデータ協議会は公共交通機関と連携して、地図アプリ「グーグルマップ」に鉄道の運行情報の提供を始めた。グーグルマップの利用者は経路検索で鉄道のリアルタイムの位置情報を確認できる。同協議会に集まる公共交通のデータを活用し、鉄道の乗客の利便性を高めるサービスの創出につなげる。

同協議会が開催する公共交通のオープンデータの活用方法を競うコンテスト「東京公共交通オープンデータチャレンジ」の一環として、グーグルに情報を提供する。サービスはチャレンジの実施期間である2022年1月末まで。データの利用料は発生しない。
東京圏や周辺地域を走るJR東日本と東京メトロ、都営地下鉄のリアルタイムの電車の位置情報がグーグルマップ上で分かる。同協議会には鉄道やバス、航空会社からの運行情報などがオープンデータとして集まっており、グーグルが情報にアクセスすることでマップ上に示すことができる。
東京公共交通オープンデータチャレンジは17年度からで、今回が4回目。同協議会が国土交通省や東京都などの後援・共催により、東京圏の電車の乗り換えや快適な生活などに貢献できるサービスを募集している。通常時は契約した企業のみが利用できる公共交通データを、チャレンジの実施期間中はアプリ業者などにも利用させて、営利目的も含め新たなサービスを開発できるようにする。