百貨店大手5社、2月1割減収
大手百貨店5社が1日発表した2月の売上高(既存店ベース、速報値)は、全社で前年同月を約1割下回った。緊急事態宣言発令による営業時間の短縮や外出自粛の影響を受け、衣料品を中心に販売の低迷が続いている。昨年同月も新型コロナウイルスの感染拡大に伴う売り上げ減少が出始めていたことから、落ち込み幅は前月に比べて小さかった。
大丸松坂屋百貨店は8.3%減、高島屋は5.5%減、三越伊勢丹は7.2%減、そごう・西武が11.0%減、エイチ・ツー・オーリテイリングが11.6%減だった。
落ち込み幅が大きかったのが衣料品だ。大丸松坂屋百貨店はラグジュアリーブランドを除いた婦人服が27.2%減、高島屋は17%減。一方で、ラグジュアリーブランドや美術品は富裕層の需要をつかみ前年実績を上回った。
免税売上高は大丸松坂屋百貨店は70%減、高島屋は46.9%減、三越伊勢丹は72%減だった。