ミラーフィット、鏡とディスプレー一体の機器
自宅でオンラインジム フィットネス動画配信

フィットネス関連スタートアップのミラーフィット(東京・渋谷)は鏡とディスプレーが一体になった機器を使ったオンラインフィットネス事業を始める。試験的に機器を提供し、2021年春にサービスを正式に開始する。身長ほどの大きさの姿見に、動画のコーチの姿と鏡の自分の姿を同時に映しながらフィットネスに取り組める。年内に100台を納入する。
開発した機器は140~180㌢㍍ほどの高さで、鏡に映像が再生できる。通信を使ってフィットネス動画をオンデマンド方式で配信する。コンテンツは全国の有名トレーナーと共同で制作した。すでに200本用意しており、毎月30~40本ずつ増やし、500~1000本の動画が常時見られる状態をめざす。ライブ配信もまず週に1、2回始める。
個人やホテルなどの法人向けの利用を見込む。開発した機器は電源を切っている状態なら通常の鏡として利用でき、日本の狭い住環境でも使いやすいと判断した。価格は14万9800円で、別途動画コンテンツを利用するために月額5980円がかかる。故障に備えた保険も三井住友海上火災保険と検討する。
ミラーフィットの黄皓社長はパーソナルトレーニングのジムを経営していたが、新型コロナウイルスの感染拡大で一時休業になったことを受け、機器の投入でオンラインフィットネス事業に注力する。米国で自転車型トレーニングマシンを使ったオンラインフィットネスが流行するなど世界的に新サービスの登場が相次いでいる。