ウクライナ大統領、長距離砲を要求 ロシア攻撃に対抗 - 日本経済新聞
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ウクライナ大統領、長距離砲を要求 ロシア攻撃に対抗

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ウクライナのゼレンスキー大統領は28日夜の演説で、同日午前の砲撃で東部ドネツク州コスチャンチニフカの住宅が砲撃され、3人が死亡、14人が負傷したと明らかにした。こうした前線後方からのロシア軍の砲撃を防ぐため、長距離砲の供与が必要だと欧米諸国に訴えた。

州都ドネツクの北方にあるコスチャンチニフカは、ロシアによるウクライナ軍事侵攻で激戦が続く要衝バフムトに近い。ゼレンスキー氏によると、28日のロシア軍による砲撃では、長距離の地対空ミサイルシステム「S300」が使用され、建物4棟が被害を受けた。

ウクライナは、欧米に武器の供与拡大を求めている。25日には米国とドイツ両政府がウクライナに主力戦車を供与すると発表し、欧米諸国による戦車の大量供与に道を開いた。膠着する戦況打開へ、ウクライナはさらに長距離砲や戦闘機の供与を求めてきた。

長距離砲や戦闘機の供与について、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問は28日、地元テレビの番組で「協議はすでに急ぎ行われている」と語り、早期の合意を目指す考えを示した。

28日夜の演説でゼレンスキー氏は特に、射程300キロメートルの米地対地ミサイルATACMSの供与を求めた。ただ、米国はロシア本土が射程に入る長距離ミサイルの供与には慎重な姿勢を崩していない。

ウクライナ東部では、ルガンスク、ドネツク両州全域の占領を目指すロシアとの戦闘が激しさを増している。ウクライナ軍参謀本部は29日朝、SNS(交流サイト)のフェイスブックで、同国軍がドネツク州のバフムトやブフレダルなどでロシア軍を撃退していると発表した。

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