/

石炭火力の輸出、なぜ支援を停止?

2021年3月29日の日本経済新聞朝刊1面に「石炭火力 輸出支援を停止」という記事がありました。政府は石炭火力発電所の輸出支援について、新規案件を全面停止する検討に入りました。なぜでしょうか。

ここが気になる

政府は石炭火力輸出に関し、一定条件を満たした場合に限り、国際協力銀行(JBIC)の低利融資などで輸出コスト引き下げを支援してきました。一方で日本による海外輸出には「温暖化ガス排出を長期に固定化する」との国際的な批判が強く、米バイデン政権のケリー大統領特使や英国のジョンソン首相は支援停止を求めていました。

外国政府からの働きかけや、海外投資家からの反発を受け、政府は脱炭素重視の米欧と歩調を合わせることにしました。具体的にはJBICによる低利融資の提供をやめます。菅義偉首相は4月上旬の日米首脳会談で脱炭素を巡る協力を話し合い、認識を擦り合わせて22日の「気候変動サミット」で表明する段取りを描きます。

政府のインフラ輸出を巡る計画は立て直しを迫られます。発電所の輸出は政府の「インフラシステム輸出戦略」の柱でした。今後は風力発電などの再生可能エネルギーに力を入れます。途上国支援の面からは、脱炭素と成長を両立できるよう検討が必要になりそうです。

若手編集者が同世代にむけて新聞の読みどころを発信する「朝刊1面を読もう/Morning Briefing」は平日朝に公開します。週末は1週間のニュースを振り返る動画を配信しています。
この記事をまとめた人:近藤彰俊
2017年入社。機械メーカーの取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。ソニーがEVの試作車を国内で一般向けに初めて公開しました。車内でどんなエンターテインメントが楽しめるのか……、胸が高鳴ります。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

朝刊1面を読もう

日本経済新聞が最も大切にしている「朝刊1面」のニュースをわかりやすく、アレンジしてお届けします。

なぜこのニュースが大切なのか、インパクトはどこまで及ぶのか。
学生、若手社会人向けにニュースの背景を読み解くポイントをお伝えします。


動画で解説 日経電子版活用法

経営コンサルタントの小宮一慶氏が電子版活用法を動画で解説。より深くニュースを読み解くヒントが満載です。
>>日経電子版 活用動画

関連企業・業界

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン