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FRBが3月に利上げへ、待ち受ける試練は?

2022年1月28日の日本経済新聞朝刊1面に「米3月利上げへ、市場動揺」という記事がありました。米連邦準備理事会(FRB)がインフレ抑制に向けて3月に政策金利の引き上げを始める方針を示し、市場に動揺が広がっています。金融引き締めを進めるFRBにどんな試練が待ち受けているのでしょうか。

ここが気になる

FRBは新型コロナウイルス禍で傷んだ経済を下支えするため、政策金利の引き下げや、国債などを購入し市場に資金を供給する量的緩和によってお金を借りやすい環境を作ってきました。しかし物価の急激な上昇を受け、FRBはインフレに対処するため量的緩和を縮小する「テーパリング」に2021年11月から着手していました。

パウエル議長は今回、利上げの3月開始に加え保有資産の縮小を進める考えも示しましたが、金融引き締めはリスクが伴います。コロナ下で企業の債務は膨らんでおり、アメリカ企業の社債発行残高は21年9月末時点で10兆ドルと前回の利上げ開始時点の15年末を3割上回るなど、企業に重い利払い負担がのしかかるおそれがあります。

アメリカの利上げは新興国にも大きく影響します。利上げで新興国の通貨安が進めば輸入品の値上がりにつながりインフレ圧力を強めるだけでなく、ドル建て債務負担の増加や大規模な資金流出が進むリスクにもさらされます。世界景気が回復途上にあるなかインフレ退治と成長を両立できるか、FRBは難しいかじ取りを迫られています。

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この記事をまとめた人:前田健輔
2018年入社。首相官邸などの取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。サッカー日本代表が中国に2対0で勝ちました。日本代表の中谷進之介選手は小中学校の同級生ですが、今回は出場機会がなかったので、次の試合での出場に期待したいです。

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