アジア各国、経済回復へどう協力?
2022年5月27日の日本経済新聞朝刊1面に首相「アジア発の新秩序を」という記事がありました。26日に開幕した国際交流会議「アジアの未来」では、アジアの政治・経済について各国首脳らが議論しました。ウクライナ情勢や新型コロナウイルスで影響を受けた経済の回復へ向け、アジア各国はどう協力していくのでしょうか。

ここが気になる
岸田文雄首相は「アジアの未来」の晩さん会で演説しました。日米韓やインドなど13カ国によるインド太平洋経済枠組み(IPEF)の始動に言及し、環太平洋経済連携協定(TPP)を離脱した米国について「インド太平洋地域への経済的関与を再び明確にした意義は大きい」と話しました。
アジア各国の首脳からは、サプライチェーン(供給網)の修復で各国が協力すべきだとの意見が相次ぎました。マレーシアのイスマイルサブリ首相は「アジアのリーダーらは、供給網の回復力を強める必要がある」と訴えました。同国はロックダウン(都市封鎖)で一部の工場が停止し、世界の自動車生産の混乱を招きました。
中国の都市封鎖で部品供給に影響が生じているベトナムは「貿易、投資、供給網の確保のため二国間でも多国間でも協力を進めるべきだ」と主張。タイのプラユット首相は「経済成長や持続可能な開発には、多国間システムが不可欠だ」と述べました。世界情勢の先行きが見通せない中、アジア地域間の連携が一段と重要になりそうです。

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この記事をまとめた人:佐藤海夢
2017年入社。警察取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。18年に閉店した名古屋・栄の百貨店「丸栄」の跡地にできた後継店に、飲食フロアがオープンしたそうです。高校時代に通った「丸栄」がどう変化していくのか、地元民として期待しています。
2017年入社。警察取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。18年に閉店した名古屋・栄の百貨店「丸栄」の跡地にできた後継店に、飲食フロアがオープンしたそうです。高校時代に通った「丸栄」がどう変化していくのか、地元民として期待しています。

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