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日立が導入する「第3の企業年金」とは?

2022年6月24日の日本経済新聞朝刊1面に「日立、『第3の年金』12万人に」という記事がありました。日立製作所は企業年金の運用リスクを企業と従業員で分担する制度をグループ会社に導入します。会社と社員の双方にとって持続可能な「第3の企業年金」とは何なのでしょうか。

ここが気になる

企業年金には大きく分けると、確定給付型年金(DB)と確定拠出型年金(DC)があります。給付型は企業が掛け金の拠出から運用、将来の給付まで責任を持ちます。運用成績が悪くなれば、企業が追加で掛け金を出さなければならず業績悪化につながります。日立の給付型の年金債務は22年3月末で約1兆8700億円と国内最大級です。

拠出型は企業が掛け金を拠出し、従業員が預金や投資信託などから商品を選んで自身の判断で運用していきます。そのため将来受け取る年金額は運用結果で変動します。企業の運用リスクがなくなる分、従業員個人の投資スキルに依存するため、老後の資産形成が進まない恐れがありました。

そこで日立が導入するのが「リスク分担型企業年金」です。企業は金融危機のようなリスクに備えて多めの資金を拠出します。成績が悪くなった場合、企業は不足分を補塡せず給付額を減らし調整できます。運用リスクの一部は従業員が負いますが、成績がよければ給付が増える可能性もあります。給付型と拠出型の「中間型」といえるでしょう。

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この記事をまとめた人:神戸優平
2017年入社。現在は電子版と紙面の編集を担当。黄桜が日本酒やビールを最大15%値上げするそうです。身の回りで値上げが続いています。いかにお手ごろな価格で酔えるか、スーパーのお酒売り場や安い居酒屋を巡って日々模索しています。
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