アメリカ、なぜ台湾軍の訓練拡大? - 日本経済新聞
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アメリカ、なぜ台湾軍の訓練拡大?

2023年1月20日の日本経済新聞朝刊1面に「米、台湾軍の訓練拡大」という記事がありました。アメリカが台湾軍への軍事訓練を拡大したことが分かりました。なぜ、協力を深めるのでしょうか。

ここが気になる

アメリカのバイデン政権は、台湾統一を掲げる中国の脅威が高まったとみています。現に中国軍の戦力は台湾軍を圧倒しています。陸上部隊の人数では中国の41万6000人に対して、台湾は8万9000人。戦闘機は700機に対して300機です。アメリカ国防総省の担当者は「台湾への支援や防衛関係は中国の脅威に応じて調整される」としています。

台湾軍の訓練を担っているのは、アメリカの州政府所属の軍隊である州兵。州兵は連邦軍とは別の部隊で、軍と警察との中間的な存在です。アフガニスタン紛争やイラク戦争にも参加しました。州兵によるウクライナ軍の訓練が、ウクライナ侵攻でロシア軍の進軍阻止に効果を上げたことも参考にしています。

今までアメリカは、売却した兵器の使い方を教える例が多くありました。州兵の活用は訓練の種類をさらに広げることになります。台湾への武器の提供も強化しています。アメリカは、22年に地上配備型対艦ミサイルや対戦車システムの売却を承認しました。協力を深め、中国抑止を急ぎます。

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この記事をまとめた人:勝野杏美
2018年入社。小売業界の取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。
高校時代に英語の勉強に挫折。一念発起して今年は韓国語の勉強を始めます。

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