/

防衛費の「GDP1%」枠、なぜ焦点に?

2021年5月20日の日本経済新聞朝刊1面に「防衛費、GDP1%枠こだわらず」という記事がありました。岸信夫防衛相は、防衛費の予算要求を国内総生産(GDP)比で1%の枠にこだわらず増やす方針を明らかにしました。なぜ1%枠が焦点となるのでしょうか。

ここが気になる

日本の歴代内閣は、防衛費をGDP比でほぼ1%以内に収めてきました。1954年に自衛隊が発足して以来、「防衛費が無制限に膨らむ」との懸念が国内外にあったためです。田中角栄内閣が歯止めとなる基準づくりの議論を始め、76年の三木武夫内閣で国民総生産(GNP)比1%を「超えない」と閣議決定しました。

台湾を巡る米中関係の緊張などを背景に、4月の日米首脳会談後の共同声明で両首脳は「日本の防衛力の強化」を明記しました。防衛予算は2021年度まで9年連続で増額していますが、要求でも前年度のGDP比1%水準を保ってきました。もし防衛力強化の意図をもって1%を超える予算を確保することになれば、日本の安全保障政策の転換点となります。

具体的には、長崎県に置く尖閣諸島などの離島防衛を専門とする水陸機動団の部隊数を増やすことを検討しています。また、宇宙・サイバー・電磁波といった新たな領域に対応できるよう必要な防衛力も強化します。GDP1%枠という明確な目安をなくすのであれば、必要な装備と適切な予算水準の見極めが一層重要になってきそうです。

若手編集者が同世代にむけて新聞の読みどころを発信する「朝刊1面を読もう/Morning Briefing」は平日朝に公開します。週末は1週間のニュースを振り返る動画を配信しています。
この記事をまとめた人:亀井亜莉紗
2018年入社。外食企業の取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。大東建託が発表した1都3県対象の駅別の居住満足度ランキングで、みなとみらい線みなとみらい(横浜市)が初登場で首位となりました。コロナ前はよく友達と遊びに行っていたので、落ち着いたらまた行ってみたいと思いました。

すべての記事が読み放題
有料会員が初回1カ月無料

朝刊1面を読もう

日本経済新聞が最も大切にしている「朝刊1面」のニュースをわかりやすく、アレンジしてお届けします。

なぜこのニュースが大切なのか、インパクトはどこまで及ぶのか。
学生、若手社会人向けにニュースの背景を読み解くポイントをお伝えします。


動画で解説 日経電子版活用法

経営コンサルタントの小宮一慶氏が電子版活用法を動画で解説。より深くニュースを読み解くヒントが満載です。
>>日経電子版 活用動画

関連トピック

トピックをフォローすると、新着情報のチェックやまとめ読みがしやすくなります。

セレクション

トレンドウオッチ

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

新着

注目

ビジネス

ライフスタイル

フォローする
有料会員の方のみご利用になれます。気になる連載・コラム・キーワードをフォローすると、「Myニュース」でまとめよみができます。
新規会員登録ログイン
記事を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した記事はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン
Think! の投稿を読む
記事と併せて、エキスパート(専門家)のひとこと解説や分析を読むことができます。会員の方のみご利用になれます。
新規会員登録 (無料)ログイン
図表を保存する
有料会員の方のみご利用になれます。保存した図表はスマホやタブレットでもご覧いただけます。
新規会員登録ログイン