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タリバンがアフガニスタン制圧、その意味は?

2021年8月17日の日本経済新聞朝刊1面に「タリバン、アフガンを制圧」という記事がありました。アフガニスタンの反政府武装勢力、タリバンが首都のカブールに進攻し大統領府を掌握しました。ガニ大統領は国外に退避し、政権は事実上崩壊。タリバン主導の新政権が生まれる可能性が高まっています。歴史的にどのような意味を持つ出来事なのでしょうか。

ここが気になる

2001年9月、国際テロ組織アルカイダによる米同時テロを受け、米ブッシュ政権は国内外での「テロとの戦い」を外交・安全保障の柱に掲げました。アフガンには、同時テロを首謀したウサマ・ビンラディン容疑者をイスラム原理主義組織タリバンがかくまっているとして侵攻。米軍を駐留させ、タリバン勢力の掃討に努めてきました。

タリバンの復権は、テロとの戦いが振り出しに戻ったことを意味します。4月、バイデン大統領が米軍撤退を表明して以降、タリバンは次々と支配地域を拡大していきました。アフガン政府に収監されていたアルカイダの工作員などの「同志」も解放してきており、イスラム原理主義の勢力が再び拡大する可能性が高まっています。

米国は20年間、厳格なイスラム原理主義の統治に代わるものとして憲法や選挙といった民主主義の制度整備を進めてきました。ただ、インフラ投資や資源開発は進まず多くの市民が貧困に苦しむ一方、政権内では深刻な腐敗が横行していました。今回の首都陥落は、民主化の失敗を象徴する出来事として記憶されることとなりそうです。

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この記事をまとめた人:亀井亜莉紗
2018年入社。外食企業の取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。小田急線新宿駅の構内に「花の自動販売機」が設置されました。ワンコインのお花だけでなく花瓶も買えるようなので、今度立ち寄ってみたいと思いました。

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