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自動車メーカー「持たざる経営」なぜ転機に?

2021年9月16日の日本経済新聞朝刊1面に「自動車『持たざる経営』転機」という記事がありました。トヨタや日産が半導体の在庫を増やそうとしています。在庫を減らして効率化を目指してきた方針をなぜ見直すのでしょうか。

ここが気になる

背景にあるのは、世界的な半導体不足です。新型コロナの感染拡大による半導体工場の停止などが影響して調達が遅れ、自動車メーカーは減産を迫られています。トヨタは在庫を3カ月分から5カ月分に増やすように一部の取引先に伝えました。日産も在庫の積み増しを検討中です。半導体を確保することで、安定した生産を目指します。

自動車メーカーは在庫を最小化してコストを減らす「ジャストインタイム」という方式で経営効率を高めてきましたが、2011年の東日本大震災で部品調達が滞ったのをきっかけに在庫を段階的に増やしてきました。半導体不足の長期化が見込まれるなか、さらに在庫を増やします。「持たざる経営」は転機を迎えました。

米国が中国のファーウェイへの供給を制限するなど、半導体調達は国際政治の影響を受けやすくなっています。電動化が進み、2030年には自動車1台に使う半導体の量が3割増えるという試算もあります。半導体は電気製品や医療機器の進化も支えており、業種を超えた調達競争がより一層激しくなりそうです。

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この記事をまとめた人:遠藤智之
2016年入社。科学技術などの取材を経て、現在は電子版と紙面の編集を担当。筑波大発ベンチャーがゲノム編集という新技術で品種改良したトマトを発売しました。ゲノム編集を使った食品の発売は国内初。身近な存在になり、理解が深まるきっかけになってほしいと思います。

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